無人島に持っていきたいエンタメ日記 #002 カプセル(capsule)

ミノルです。
無人島に持っていきたいエンタメ日記 2回目にご紹介するのは(1回目はこちら

カプセル(capsule)
CUTIE CINEMA REPLAY

当時のマイブームは、90年代中期〜後半から始まったカフェ・ミュージック(※1)や、ラウンジ・ミュージック(※2)を聴き始めてしばらく経っていた頃。毎週のように、新宿タワレコ、新宿高島屋にあったHMVに通って、情報収集と試聴買いをしていたが、CCCD(コピーコントロールCD)なんかも出始めて、何か嫌な感じで音楽に少し飽きて来た頃だったと思う。

カプセルの新譜発売の記事を見て、一発でビジュアルとコンセプトにビビッと来た。マネキンのような男女2人が、レトロフューチャーなインテリアの部屋で無表情にソファーに座っている。元々近未来SFが大好きだし、ラウンジ・ミュージックの60年代的エレガンスにも共感していたので、バッチリ自分の好みと合った。
そして、聴いてみたら音はピコピコポップ、ファミコンの音のような安っぽさがまた懐かしい。80年代後半からのゲームミュージックブームも経験しているので、これもハマる。
また、このアルバム以降、リリースは半年おきにミニアルバムを立て続けに出したりして(2000円くらいで安い)、飽きずに楽しめたのもよかった。

改めて聴くと、ボーカルのこしじまとしこが2曲しか参加していないなど、capsuleのアルバムというより、ゲストボーカル中心のコンピレーションアルバムという感じ。

歌詞をみても、キャンディー、キューティー、チョコレイト(チョコレートではなく)など、のちのPerfume、きゃりーに繋がるキーワードも5年、10年前の時点で既に出ているところも面白い。
「ウダガワフライデー」という曲では、渋谷宇田川町の坂とクラブらしき歌詞が出てくるが、オルガンバーあたりを想像してニヤっとしてしまう。

今のCAPSULE(大文字)は、EDM寄りでよりフロア仕様(=クラブ寄り、DJイベントもよく行ってました) に変化しているが、途中で実験的な作品もあったり、中田ヤスタカのメインユニットとして、常に変化しながら十分遊んでいる感じが良い。

アーティストが変わらないことを喜ぶ音楽ファンもいるだろうが、CAPSULEは違う。次はどういうアルバムになるのか毎回楽しみ。中田ヤスタカが「今」どういう音を出してくるのかが大事であって、出してきたものが「今」であり「時代」なのだから。今を楽しもう。

※1 96年にスタバ日本1号店が出来て喫茶店がカフェに進化。
オシャレカフェで流れるような落ち着いたボサノバや
ソウル、レアグルーヴと呼ばれる音楽など。
フリーソウル、カフェアプレミディシリーズがブームに。

※2 空港、ホテルのラウンジでかかっているような、
どこかレトロでエレガンスなBGM的音楽のイメージだが、
様々に解釈される。


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minoru
管理人の夫のミノルです、アラフォーです。

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