satsuki-5です。
昨年発売された古市憲寿氏の著書を読みました。
「保育園」とタイトルに付くと、子育てしている人やこれから産む人向けの本かと思いきや、全くそんなことはない。この著書の冒頭でも、お母さん向けにはこの章から、おじさんにはこの章から、教育問題に関心のある人はこの章と、ターゲットに合った読み方をおすすめしている。保育園や教育に興味がない人でも、日本の経済、治安に関係してくる話と言えば人ごとではないはず。
私自身は今まさに子育て真っ最中なので、お母さんに向けた章はとっても興味深かった。孤立しがちな現代の子育て、根拠のない三歳児神話、乳幼児期の教育がその後の人生に与える影響など、どれも目から鱗〜。当事者なのに知らなかったこと、常識をくつがえされること多数。
草食男子を取り上げた章も興味深い。草食男子が増えたことが少子化につながっているのか?著者はそんなの全くのデマという。そこは統計を出してとってもわかりやすくデマの根拠を説いている。
今の日本の様々な社会問題への対策にもなるという「保育園義務教育化」。実現してくれたら日本の未来も明るくなるかも。